ニッチ戦略コラム

NICHE STRATEGY COLUMN

新規事業創出セミナー 新商品開発のアイデア創出法

手段は目的のふりをする

ある食品製造会社で管理者研修をしたときのことです。
同社では、卵を「ゆで卵」「おでんの材料」「卵焼き」などに加工して小売業や弁当工場に販売しています。
100億円企業ですから、優秀な人材もそろっています。
その会社では、品質にこだわっています。
そこで「品質とはなんですか?」と質問したところ「安全・安心です」と即答が返ってきました。
これにはビックリしました。
たしかに会社の玄関で体温を測り、海外渡航の有無や体調を記入するなど「安全・衛生」に配慮しているのはわかります。
しかし、考えてもみてください。
食材をつくっている会社で「品質とは何か?」を質問したのですよ。
食品に素人の私は、とうぜん、「おいしさ」や「食感」という回答を想定していました。
ところが、彼らは日々の業務や、食品製造では当たり前である自分たちの仕事の進め方を品質だと思い込んでいたのです。
もちろん、私は素人ですから、「おいしさや食感は、最も大切な品質とは違うのですか?」と確認しました。
「いえ、そうでした」という返事が返ってきました。

卵はなぜ丸くなければいけないの?

そこで2番目の質問をしました。
「卵はなぜ、あの丸い形でなければならないのですか? 四角い卵やハート形の卵は作れないのですか?」と尋ねたのです。
全員「・・・」でした。
「考えたこともなかった」そうです。

卵の殻を割りやすくできませんか?

3番目の質問もシンプルなもので、
「生卵を割るとき、うまく割れないときがあるのですが、親切な封筒のように、切り取り線を入れることはできませんか? ゆで卵を剥くときも、白身が殻にくっつくことがあります。いつもきれいに剥けるようにはなりませんか?」でした。
これも考えたことがなかったそうです。

商品開発室はあるのですが、販売先をお客様と考えており、新種の食材開発や味付け、弁当の提案などを中心に行なっています。
しかし、消費者の卵に関する日常的な不満や問題解決を商品開発としてとらえていなかったのでした。

藤屋と同じ発想の人がいた!

午前中の研修が終わり、昼休みに入る前に、社長がコメントをしました。
この方は、赤字続きだった同社に招かれて、わずか1年で黒字転換させた実力社長です。
その社長が、
「先週の親会社の会議でのこと。創業者の会長は80歳を超えているが、その会長が四角の卵をつくれと、別の子会社に厳命した。皆さんは、今、聞いた藤屋先生の話を、面白いがムリだと思って聞いていたと思う。しかし、それをムリと考えていない80歳の会長がいる。私たちも、藤屋先生の話をムリと思わずに、どうしたらできるかを考えてみましょう」と
おっしゃったのです。
「さすが、業界トップの創業者だ!」だと思いました。
藤屋は、外部の人間であり、素人ですから自由な発想ができるのですが、当事者中の当事者である創業者が、しかも高齢にもかかわらず、消費者視点をお持ちだったのです。
この話を聞いただけで、親会社が優良会社である理由が理解できました。

常にイノベーションを意識しよう

私たちは、ついつい常識にとらわれがちです。
また、これまでのやり方や考え方を踏襲しようとします。
それでは新商品の開発はできません。
必要なのは【既成概念という殻】を打ち破ることです。

今回のような思考法は、下記のビジネス教材で習得できます

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