ペルソナイズ戦略コラム

PERSONAIZE STRATEGY COLUMN

ぴよぴよドラッカー教室02:ドラッカーの基本的な考え方

人は自分の強みで、社会に貢献する責任がある

◆能力がある人の責任◆

あるアメリカの小説家が、「能力があることは長所ではない。責任なのだ」と言いました。
ドラッカーも同じような考え方をしていたようです。

ドラッカーの興味の対象は人間でした。
金融業での仕事でも高い評価を受けていたのですが、金儲けには価値を見出すことができなかったそうです。
あるとき、有名な経済学者ケインズの講義を聞いて、自分は経済に興味がなく、興味の対象は人間であることを自覚しました。
そうして、次の仕事の当てがないのに、経済アナリストの仕事を辞めたそうです。
ドラッカーは後年、「辞めたことは正しかった」と、その当時のことを振り返っています。

また、彼は人間に対する愛情が強く、仕事を通しての生きがいや達成感について考えていました。
そして、行き着いたのが、人は自分の価値観に従い、自分の強みで社会に貢献することが、本当の幸せなのだということです。
この考え方に沿って、ドラッカーは生きていました。
大学で教えるだけでなく、世界中を飛び回って、マネジメントを普及していました。
また、マネジメントは企業だけでなく、NPOなどにも教えていました。
なお、1回の講演料は8,000ドルに抑えていたそうです。
彼の知名度を考えると破格の安さですね。
その考え方を集約したのが、彼自身が「経営の哲学」とよぶ「目標と自律によるマネジメント」(通常の表現では目標管理)です。
彼は、「人には能力の差はあるが、目標を設定して体系的な学習をすることで、現在より、貢献できる人になれる」と信じていたようです。

◆人への貢献が自分のためになる◆

「情けは人の為ならず。巡り巡って己がため」という諺があります。
これは、「情けをかけるのは人のためではない。人に情けをかけていると、結果的に、自分のためになる」という意味です。
私たちビジネスパーソンが、人に貢献するためには、より高度なスキルを身につけなくてはなりません。
また、様々な苦難にも遭遇します。
それを乗り越えなければ、人への貢献などできません。
しかし、苦難を乗り越えるたびに、スキル的にも精神的にも成長できます。
その結果として、経済的な報酬も増えていくことでしょう。
目標をもって人に貢献する。
そのプロセスと結果で自分も幸せになれる。
普段の行ないが、結果となって自分に巡ってくるという「因果応報」(いんがおうほう)と言い換えても良いかもしれません。

◆私自身がドラッカーの教えの体現者です◆

私のサラリーマン時代は、転職経験あり、昇進は遅れ気味、中小企業診断士試験には六回目で合格など、凡庸すぎるくらい凡庸(落ちこぼれ?)でした。
それがドラッカーの書物との出会いで、「目標による管理」「戦略思考」「マーケティング思考」「イノベーション思考」ができるようになりました。
また、それらを「コンサルティング」に応用することで、顧客企業の業績も伸びてきました。
そして、顧客への貢献度合いに比例して、自社の売上げも伸びていきました。

ドラッカーは顧客への貢献を第一にしています。
これは、きれいごとではなく、業績を上げるための本質です。
私自身それを体現したからこそ、あなたにも、ドラッカー経営に取り組んで頂きたいと、心から願っています。

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