ペルソナイズ戦略コラム

PERSONAIZE STRATEGY COLUMN

ぴよぴよドラッカー教室006:ドラッカーの利益

ドラッカーのいう利益とは、存続のための必要条件であり、事業の有効性を計る物差しです。

◆将来の費用・業績を計る物差し◆

個人の家庭では、老後・病気・災害のための備え、子どもの教育資金や車の買い替え、増改築のための資金を貯めておかなければなりません。
それは、企業でも同じことです。

  • 景気変動や災害への備え
  • 設備更新や新しい事業への投資資金の積み立て
  • 株主への配当

などが必要になってきます。
利益とは、そうした将来発生する費用への引当金なのです。
また、自己資本が充実している企業ほど金融機関の信用も厚くなりますので、資金調達の誘い水とも言えます。
さらに、顧客満足と生産性を高めることでしか利益は出せません。
そうした意味では、利益は経営力を計る「物差し」とも言えます。

◆利益は必要ではあるが目的ではない◆

水や空気は生きていくうえで必要不可欠なものですが、水や空気が生きる目的ではありません。
利益も、必要不可欠なものですが、企業活動の目的ではありません。
利益が目的になると、顧客や社員や協力会社は、利益を得るための手段になります。
そのようなことを公言して、事業が成り立つわけがありません。
公言できないことが、企業の目的になることはありませんよね。

◆総合○○からの脱却◆

世界が一つの市場になり、過当競争とも言える状況になっています。
短期的には、好景気で人手不足が深刻化して利益を圧迫しています。
中長期的には、景気も下降線に入りますので、利益をあげにくくなります。
このような環境下で、利益をあげ続けるのはやさしいことではありません。
そこで、大企業では、本当に強みを持つ事業だけに特化していく傾向があります。
大手企業ですらそうなのですから、経営資源の乏しい中小企業が、総合○○企業の看板を掲げることは、自殺行為に等しいと認識する必要があります。
利益は他社との競争に勝てる、あるいは、他社との競争がない状況を生み出したときだけ、獲得できるものだと肝に銘じることです。

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